母の味はアメリカの味?
私が物心ついた頃には我が家にしっかりと住み着いていたアメリカ製品があります。それはバウルと呼ばれる元祖ホットトースター!母が私が産まれる前に知人に頂いた商品らしいのですが、子供の頃、早起きをした日は特別に、ハムやキャベツのたくさん入った最高に美味しいホットサンドイッチを作ってくれたのです。このサンドイッチは何とも素朴な味で、カリカリのパンの耳をかじると、こぼれそうになるほどに詰まった具の中からトロトロと溶けたチーズが口から溢れ出します。先日2週間ほど日本出張に出かけましたが、何年ぶりか?(何十年ぶり?)にこのサンドイッチを食べることになりました。何故”食べることになったか?”と言いますと、中国に駐在中の兄と私の帰国が偶然にも重なり、夕食の席で母が”貴方達にとっての母の味はなあに?”と子供である我々に聞いたところ、何と兄が間髪入れずにこのホットサンドイッチをご指名したのです。私も母もビックリ!何故ならば全く想定外の答えだったのです。私も母もやはりお約束ですが煮物とかそういう類の返事が来ると思っていましたので。。。だからそんな話をしていたら、その懐かしいサンドイッチをムショウに食べたくなったのですが、まさかまだ実家にこのバウルが存在しているとは思わず、その存在に2度目のビックリ!次の日の朝に早速甘えて作ってもらいました。美味しい♪何度食べてもやっぱり美味しい♪見るからに明らかに綺麗とは言えない状態になっている古いバウルちゃんですが、母いわく、何とか新しい
バウルが欲しくてあちこち探して、似たような日本製品を買ってみたそうですが全然ダメなのだそうです。
だから一度は捨てかけたバウルちゃんを捨てれずにしまっておいたのだそうです。今回久し振りに食べたこのサンドイッチは私にとっても母の味の仲間入りをしました。昔はアメリカも良い製品を作っていたのね、と
母と話しながらサンドイッチを一緒に頬張りました。ちなみにリクエストを出した兄が、仕事のために今回はこのサンドイッチにありつけることができなかったのは本当に可哀想でした。お兄ちゃん、ゴメンね!私がお兄ちゃんの母の味を食べちゃいました。
