2008年6月28日

フュージョン時代


日本でも最近は”フュージョン”という言葉が少しずつ浸透して来ているようですが、アメリカという国に長く住んでいると、もうフュージョンという言葉すら意味をなしていないと思うことが良くあります。そもそもこのフュージョンとはある国の料理に他の国のテイストを少し加えた料理のことで、簡単なところでは和食+フレンチなどが一般的でしょう。ところがこの国、特にニューヨークに居ると5カ国くらいの味が混ざっているお店はたくさんありますし、寿司飯でない普通の白米にハサミで切ったかと思うような刺身が乗っていても”フュージョン”と言えば勝ちとなります(笑)。結局はこの街自体が”ザ・フュージョン”なのでしょう。最近ではこのフュージョンブームに乗ってあまりにも無差別に和食のお店が増えているということから、農林水産省が偉そうに本物の和食を出している店にだけ得点をつけよう、などという案を出したりしていますが、この街でそんな物が通用するはずもありません。さて、このフュージョン。私も最初の頃はあまりフュージョンという言葉には良い印象を持っていませんでしたが、この街に居るとそのフュージョンこそがレストラン探索の醍醐味になってしまいました。それはベトナムフレンチであったり、ラテンイタリアンであったり。。。でも不思議と日本人は和食+何か。。。となると異常に敏感になるものですよね?正直言って大体において和食フュージョンで失敗しているお店はニューヨークに多いのですが、私が非常に気に入っている凄いフュージョン店があります!グリニッチビレッジにあるというお店。私と名前が同じだからという理由ではなく、このお店は何と和食とジャマイカのフュージョン料理なんです。オーナーは日本の方でジャマイカで本当にシェフをしていた方。ジャマイカのフルーツをふんだんに使った変わり寿司から、ジャマイカ風和食チキンなど、どれを取ってもかなり美味しい!それに加え、梅ビールやザクロビールなど変わったビールも楽しめます。お店は非常に小さいので予約を入れないとかなり待つことになりますが、お値段も非常にお手頃なのでビレッジでの散歩に疲れたら軽く”変わり寿司”をつまむのも良いかもしれません。そのうちすべてのニューヨークにあるレストランがフュージョン化しそうな勢いですので、ザガットなどもカテゴリー分けをするのが難しい時代が来るかもしれませんね。

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