間違ったコンセプト
先日、日本企業資本のレストランが
人気エリア、トライベッカに堂々オープン
しました。(ちなみに手がけたのはPlan
Do Seeという会社で、日本でレストラン
や結婚式会場などを含む多角
経営をしている会社です)。
このお店のコンセプトとしては、シェフも
サーバーも日本の最高の物をお届けする
・・・というものらしいのですが、私はかなり
大きな疑問を感じました。
とにかくまず残念だったのが立地。人気の
トライベッカならどこでも良いと思ったのか、
私のような良い不動産業者に巡りあう事が
できなかったのかは知りませんが(笑)、私
なら絶対にお勧めしない場所にあります。
少し話しはそれますが、トライベッカは実は学校区が非常に良く、最近
日本人のみならずアッパーイーストに居住していた裕福な白人層が
こぞって移住している地区になっています。有名レストランも豊富に揃い、
子供が遊べる公園も多く大人気スポットです。
彼らがお店を開いた場所は完全に日本人を含む人の流れが理解できて
いない人が作る場所です。また同時に非常に残念なのが本当に店内
には日本人スタッフしか居ないということです。メニューはパスタを中心
とした洋食でお洒落な寿司バーもあるという、いかにもニューヨークらしい
ネオジャパニーズ。そのため通りすがりの人はメニューには興味を抱く
かもしれませんが、店内を見てみると、全てのスタッフが”アジア人”
となるとかなり足を踏み入れる人は躊躇すると思うのです。
残念ながらどのような国の食事でも上手にアレンジしてしまうという、
食生活に貪欲な日本人とは異なり、この国の人々はまだまだかなり
コンサバな要素を持っています。そのため洋食は欧米人が作るもの、
とか、サーバーがアジア人だと英語が通じない?などと思って
しまう方も多いと思いのが現実です。加えてアジア人=中国人という
数式がまだ成り立っているこの街では、せめてマネージャーは日本人
でもホールスタッフは現地の人を雇うべきであったと考えてしまいました。
入り口も非常に閉鎖的なため、本当に残念な部分が多かったのですが、
美味しい食事と最高のサービスに満足してしまったのは何を隠そう私
自身でした。(苦笑)
最近こういう”間違ったコンセプト”を持って多額の資本を投入して開いた
レストランが、軒並み潰れて行っています。そういう時、私は非常に勝手
ながら思うのです。”私に聞いてくれれば・・・”と!
